今日は 日本舞踊をやっているという方がいらっしゃいました
しかも男性!
なかなかレアですが
私 子供の頃に民謡踊りを真似っこでやっていました!
母親が習ってたのについていって 一緒に踊ってたのですね〜(^^ゞ
黒田節 武田節・・・!
あと 歌舞伎も(最近は久しいですが)よく観に行っていたので
所作の美しさとか 世界観とかも好きです
彼は すでにアレクサンダー・テクニークの経験ありですが
「動きに使う」ということに興味を持って来てくださいました
テーマとしては 「決め」とか「見栄を切る」ということと
アレクサンダー・テクニークの「楽さ」が どうつながるのか
力強さが欲しいけど 力を入れるのとは違う
そこんところ どうなの?ってことですね
短い動きで最後に見栄を切るところまでをやってみました
まずご自身で動いてもらいます
「何か気づいたことはありますか?」と尋ねると
「前に踏み出したときに 腿に力が入っている」とのこと
ハンズオン(手で触れてサポートすること)して
「首が楽で頭が動ける」を思ってもらうことから始めます
そしてもう一度やってもらいます
「今度はどうですか?」
「脚に充実感があります」
面白いですよね
腿に力が入って疲れるのと 脚に充実感がある
どちらも力は入っていそうなのですが 質感が違いますね
その後も 背中の方にも呼吸が入っていくこと
頭が重心の上にあって 動きとともに移動すること
などを試してもらい 腕も少し解放しました
少しずつ 背中の張りや脚の緊張が減って移動がスムーズになり
安定感も増していきます
そうすると全体が充実した感じがあり 強さが見えてきます
ちなみに私が最初に見ていたのは 動く前の立っている時
少し頭も含めて上体を後ろに引いていたことと
上体(肋骨まわり)があまり動いていないなということでした
「首が楽で頭が動ける」と 頭は前上にいって
全体はそれについていって 前に動いていきます
(元が後ろにいたので)
そうすると 動きは楽でスムーズになり安定感が増しました
脚がちゃんと仕事できるようになったのですね
もう1つ
「日本舞踊には バレエのようにスクエアを保つとか
なにか決まりごとはありますか?」
と聞くと 特にないとのこと
ただ 「型」のようなものはあるそうで
股関節から上体を4度傾けて 身体の前に空間を抱えるような
そんな基本姿勢だそうです
自分が見てきた舞台でも それはイメージあるのでわかります
さて 実際に彼がやっていたのは
4度傾けてはいたのですけど 骨盤だけが傾いていて
腰から上は起こしていました
(
前の記事のスケートと同じことです)
そこで イスに座って「股関節から傾く」を確認し
立ち上がってもらいながら 完全に立つ手前で止まってもらいました
「これはさっきのと同じですか?」
「違います」
股関節からほんの少し傾く
そのとき 膝や足首もゆるんでいます
鏡を見ながら味わっているうちに 彼は歩き出しました
歩きたくなったのだそうです
そして「歩くってこういうことですよね」「今まで歩いていたのかな」と
「アレクサンダー・テクニークは ダンスや音楽やその他のことや
それぞれの場面で使っていくものなんですね」
そんなステキな感想を残してくれました!
なんか嬉しい(^^♪
アレクサンダー・テクニークはツールです
あなたが「やりたい」と思うことをやるために使うのです
ぜひ あなたの「これをやりたい!」を試しにいらしてください☆
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AT Dance 〜踊る身体のコツを知る!